フリーランスエンジニアになるか分からないけど、とりあえずやっておくと嬉しい事

フリーランスになるために準備すること

フリーランスエンジニアは、基本的にお客さんのプロジェクトに1メンバーとして参加し、お客さんの会社のルール(就業時間など)に沿って日常の業務を行うことが多いです。そのため、ぱっと見、会社員と同じ様に見えます。

しかし、フリーランスエンジニアと会社員は似て非なるモノ。フリーランスエンジニアとして活動を開始するには、準備しなければならない事が結構あります。

この記事では、「フリーランスエンジニアには興味があるけど、まだフリーランスエンジニアとして働くかどうか検討中」の状態でも、「とりあえず行えるフリーランスエンジニアに成るための準備項目」に付いて記載します。

1⃣ 貯蓄(資金)

先ずは、貯蓄です。フリーランスエンジニアは、案件がないと収入がありません。フリーランスエンジニアとして活動を始めたばかりの時は案件が決まっていない状態なので、無収入となります。また、案件が決まっても、すぐにお金が支払われる分けではないです。

自身の口座に報酬が支払われるのは、案件によって異なりますが、最短で1ヵ月、最長で3か月後くらいになります。そのため、フリーランスエンジニアなってから、案件を見つけ報酬が支払われるまでに、最短でも2~3ヵ月を見積もる事をお勧めします。

そして、その期間を乗り切るための蓄えをしておくことが重要です。金額は、個人で置かれている状況によって異なります。独身or既婚、実家or賃貸など、自分の置かれている状況をしっかりと考慮して金額を算出してください。

自分の時は、フリーランスエンジニアになってから3ヵ月~4ヵ月を無収入で乗り越えられる様に、100万円の貯金をしました。独身で安アパートだった事もあり、この程度の金額でした。

2⃣ 家のIT環境の構築

フリーランスエンジニアは、案件に参加する際、お客さんのオフィスに出社するのが普通でしたが、コロナの影響によりリモート案件が大幅に増加しています。案件の最初の数日~1週間だけ案件の説明でお客さん先に出社し、後は全てリモートでの作業をする具合です。

インターネット環境の準備

リモート案件と言う事は、自宅での作業が多くなりますので、テレワーク用のPCとインターネット環境の構築が必要になります。ただ今の時代、インターネット環境は、ほとんどの方が既に設定済みですし、仮にまだ設定していないとしても、プロバイダーに申込みをすればすぐにネット環境は準備できますので、そこまで心配する必要はありません。

セキュリティ対策

準備するのはインターネット環境だけではありません。仕事で扱うのは、一般に公開できない情報となります。設計書やプログラム、サーバへのログイン情報など、絶対に外部に漏れてはいけない情報が沢山あります。それらの情報が洩れないようにするために、セキュリティ環境の構築が重要となります。主なセキュリティ対策は以下の通りとなります。

  • ウィルス対策ソフトのPCへのインストール
  • LANに接続する際のパスワードの設定
  • テレワークPCのOSとソフトウェアの最新バージョンへの定期更新
  • 覗き見防止フィルター(レンタルオフィスで作業する場合など)の準備
  • 怪しいサイトへのアクセス制限

リモートで働く場合、自分に対するセキュリティの責任は大きくなります。PCがウィルスに感染し情報漏洩やプログラム破壊など起きれば、案件に多大なる損害を及ぼし、さらに自分への信頼が無くなってしまい、その後の仕事に影響を及ぼしかねません。なので、リモート案件に参加する時のために、セキュリティ環境の準備はしておいた方が良いです。

案件によっては、お客さんからPCおよびWiFiを貸与してもらえる場合も多くありますので、必ずしも自分所有PC・ネットワークを使用するとは限りません。ただ、必要になる場合を想定して準備すると、後々案件獲得に有利に働くかもしれないので、事前に準備する事をお勧めします。

3⃣ マイナンバーカード発行

マイナンバーカードは、確定申告(e-Tax)の際に必要となります。マイナンバーカードを使用しないで確定申告を行う事もできますが、手間を考えるとe-TAX(マイナンバーカード方式)が一番効率が良いです。e-TAXはネットからの申告ですが、自分のe-TAXアカウントにログインする際に、マイナンバーカードをカードリーダに読み取らせることで、ログインが出来るようになります。詳細な利用方法については、e-TAXご利用の流れをご覧ください。

3⃣ まとめ

上記3つの「やっておくと嬉しい事」は、難しい事では無いので、フリーランスエンジニアを検討中の段階で、無理のない範囲でやっておくと良いです。また、例えフリーランスエンジニアに成らないとなっても、上記3つの「やっておくと嬉しい事」は、日常の生活で必要な事ばかりなので、無駄になる事はありません。

フリーランスエンジニアになるには、他にも沢山やる事があります。ただ、いきなりアレもコレもやってしまうと、自分を追い詰めてしまう事になるので、最初はゆっくりと初めて、徐々にフリーランスエンジニアに近づいていくと良いですね。

本格的にフリーランスエンジニアなると決めた場合の準備項目については、以下サイトをご覧ください。