お客さんとの面談をドタキャンして激怒された件

フリーランスエンジニア失敗談

フリーランスエンジニア、特にバックエンド側のエンジニアは、自分でお客さんに営業をかけて仕事をもらう事は、ほぼないです。エージェントやSES企業の営業担当者から案件情報を提供してもらい、その中から自分の希望に合った案件を選択し、お客さんとの同意の基、案件に参加し技術を提供します。そのため、営業担当者との相性やコミュニケーション(意思疎通)はとても重要になります。

この記事では、フリーランスエンジニアになって初めての案件探しでの失敗談について記載します。

1⃣ 初めての案件探し…面談失敗からの不安と焦り

フリーランスになって初めての案件探し、案件が見つかるか期待と不安の中、案件探しを始めました。エージェントからいくつかの案件を紹介され、その中から自分の条件に合う1つを選んで、面談を組んでもらえました。そして、お客さんとの面談。緊張の中、自分の経歴について説明し、質疑応答を良い雰囲気で終えました。感触はかなり良好…「いきなり、決まるのでは!」と期待が膨らみました。しかし、敢え無く撃沈。理由は「システムエンジニアとしての経験不足」とのこと。

面談に望んだ案件は、リーダクラスのエンジニアを求めていました。チームを管理、タスクを推進出来る人材です。ただ、その時の自分のエンジニアとしての経験値は3年程、プログラミングと少しの設計の経験しかなかったので、お客さんから経験不足と指摘されても仕方がないです。

「フリーランスは、仕事が直ぐに見つからないのは当たり前。だから焦る必要は無い」と自分に言い聞かせました。とは言え、初めての案件探し。不安と焦りが強くなり、早く案件探しのプレッシャーから解放されたい気持ちが強くなったいました。そして、その結果、エージェントから紹介された案件の中から、複数の案件を選択し同時並行で面談に臨む事にしました。フリーランスでは複数の案件を並行で進める事はよくある事ですが、その事が後々のトラブルのきっかけとなりました。

2⃣ 不安と焦りから周りが見えなくなった

2件の希望案件の面談が確定。それぞれ異なるエージェントから紹介された案件でした。

1件目の面談。 面談はスムーズに進み、かなりの手ごたえ...結果は面談の後すぐに連絡がありました...なんと「契約確定!!」。「え!早ッ。本当に決まったの!!」。連絡を聞いた瞬間、驚き!喜び!解放感!に覆われました。フリーランスになると決めてから数か月の間、何度も「本当に、仕事が見つかるのか?」「フリーランスとして生活して行けるのか?」と不安になる場面が多々あり、気持ちが落ち着く日はなかったです。そのため、案件が決まったと連絡があった時は、「やっとこの苦しい時から解放される!」という思いで一杯でした。そして・・・

喜び・安堵に浸っていましたが、この時はまだ、2件目の案件の面談が控えていました。しかし、喜びで一杯の自分は、周りが見えなくなっていました。そして、それにより、2件目の案件を紹介してくれたエージェントの営業担当者から激怒される事態を招いてしまいます。

周りが見えなくなり、自分の都合・感情を優先した結果、2つ目の面談を待たずして、1つ目の案件に参加する事を決めました。そこで、2つ目の案件を紹介してくれたエージェントの方に電話をし、軽い気持ちで「別のエージェントから紹介された1つ目の案件に参加したいので、2つ目の案件の面談をキャンセルしてください」...と伝えました。自分はフリーランスなので、自分の仕事に関する事については自分に決定権があり、必要な事を営業担当者に伝えればやってくれる。と考えていました。しかし、その考え方は間違っていました。

3⃣ 営業担当者からのお叱り

「はっ!何言っているんですか!」と営業担当者の驚きと怒り交じりの声。そして、、、

「お客さんとの面談を行うには、エンジニアの経歴は重要ですが、それ以外にもお客さんと営業担当者の信頼関係がとても重要になります。私が紹介する技術者だから、お客さんは面談に応じてくれる場合があり、それが今回です。並行で案件を探すのは良いですが、勝手に自分の都合だけで物事を決めるのはあり得ません!!!」と、強く言われました。「やってしまったっ!」と思い謝罪しましたが時すでに遅し・・・。

結局、自分の希望通り、2つ目の面談はキャンセルとなりました。しかし、その後、そのエージェントの方からの案件紹介は無くなりました。

4⃣ フリーランスは、個人プレイではない

1件目の案件が決まった時、どのように対応するのが良かったのか。1件目の案件を紹介してくれたエージェントの方に聞きました。回答は、「相談して欲しい」とのことでした。続けて「案件を探す際、他の案件とバッティングする事はよくある。その時に、自分だけで対応を決めるのではなく、どうするのが良いか相談をして欲しい。そうすれば、こちら(エージェント側)でも、適切な対応ができる」とのことでした。

5⃣ 最後に

フリーランスエンジニアは、どの案件に参加するのか自分で決める事ができます。ただ、全ての事が自分だけで完結するわけではないです。フリーランスエンジニアは、どんなにITの技術や知識があっても、それらを活かせる場所がないとお金に繋がりません。その場所への橋渡しをしてくれるのがエージェント(SES企業)の営業担当者となります。

なので、自分の力だけでフリーランスとして活動して結果を出しているとは、思わない方が良いです。エージェント(SES企業)の営業担当者の人たちの協力があって初めて仕事が成り立ちます。自分の考え・気持ちを優先してしまい、エージェントの方への配慮を忘れた事は、完全に自分の至らなさから来る失敗でした。